最もメジャーな地方移住をおさらい!「Uターン」「Iターン」とは?

都会以外の新しい就職先や移住先を考えている人がよく目にする「Uターン」「Iターン」。
これらのワードは、地方移住に向けた動きをアルファベットで表したものです。
移住や働き方を表す「アルファベットとターン」の組み合わせは、 マイナーなものを含めても多数存在します。
その中でも有名なワードが「Uターン・Iターン」ですが、
「Uターン」は地方から都会へ出て就職した人が、その後帰郷して 地元へ再び移住する事。
「Iターン」は都会で生まれ育ち、就職した人が新天地を求めて地方に移住する事を指します。
そしてこれらと同じく、「Jターン」や「Eターン」というワードがあるのはご存知でしょうか?
「Uターン・Iターン」はアルファベットから何となく意味が把握できますが、「Jターン・Eターン」 にいたっては、どのような動きなのか検討もつかない方も多いと思われます。
それでは、「Jターン」「Eターン」について解説していきます。
「Uターン・Iターン」について詳しく知りたい方は下記リンクの記事をご参考ください。
新しいキャリアを始める働き方の選択肢!「Uターン・Iターン」 「今の職場を離れて新しい環境でチャレンジしたい!」「都会を出て、地方でのびのびと働きたい!」[…]
都会の住みやすさを維持しつつ地元に貢献!「Jターン」とは?
Jターンとは、「生まれ育った故郷を離れて都会へ就職や進学をした人が、都会での就業経験を経て、 再び地元付近の地方都市へ移住し起業、または就職をすること」を意味します。
Jターンの具体的な例には、「愛媛県の中でも田舎の方で生まれ育ち、進学や就職をきっかけに上京。都会で 就業した後に結婚し子供が生まれる。子育て環境を考えて政令指定都市である松山市へ移住する」といったモデルケースです。
2015年にインテージリサーチ社がおこなった、首都圏に住む全世代の人を対象としたインターネット調査では、Jターンを選ぶにあたり、
- 自然の豊かさ
- 治安の良さ
- 医療機関の充実度
- 食べ物や飲み物のクオリティの高さ
- 人間関係への不安がない
といった条件を優先したいという結果が出ています。
たしかに、地方の中でも田舎である地方へ戻る「Uターン」となれば、都会に比べて不便さが目立つというのもうなずけます。
” 地元近くの地方都市 ” へ移住すれば、上記のような条件に合った場所も見つけやすく、生活における利便性をそこまで損なうことがありません。
自然が近く、人間関係の良さに食べ物のクオリティの高さが加わると、住みやすい場所で生活を送ることができるようになります。
家族が近い場所に住んでいるというのも安心要素となるでしょう。
都会と地方、両方の良いとこ取りを可能にするのが「Jターン」の特徴です。
アイデアや経験を活かし地方で起業へ!「Eターン」とは?

Eターンとは、「都会に住んでいる人が、地方での起業を視野にいれつつ移住すること」 を意味しています。
Eターンは一般的にはあまり浸透していない言葉であり、その由来も諸説あります。
一説によれば、Enterpreneurialという英単語が”起業家”という意味を表しているため、この頭文字を取って「Eターン」という名前がつけられたということです。
東京一極集中の傾向が続いていますが、地方経済が盛り上がることで、これからの日本全体が盛り上がっていくのではと考えられます。
ゆっくりとした時間が流れる環境の中で起業をし、比較的物価の安い地方でコストを抑えてスタートアップをする。
さらに自治体などによる助成金や補助金などの手厚い支援制度が利用できる地方という強みを活かし、挑戦の幅を広げる。
起業するには悪くない環境です。
例えば現在の福岡市は、20代の若者が全国で最も多い都市となっており、東京から若い実業家が起業を目的に移住するケースが多いようです。
コストが抑えられるからこそ、万が一失敗しても次の挑戦が可能になる。
そんな地方での起業は、日本全体を盛り上げるための”起爆剤”になりそうです。
「Jターン」や「Eターン」で地方移住を成功させよう!

アルファベットとともに、様々なスタイルがある地方移住。
「Uターン」「Iターン」は、最も基本的な地方移住のスタイルです。
そこに加えてポピュラーになりつつあるのが「Jターン」や「Eターン」です。
都会と地方の良いとこ取りができる「Jターン」は、都会生活を経て地方都市へと 移住するスタイルであり、「Eターン」は地方での起業を目的とした移住のスタイルです。
地方移住をどのように実現させるかは千差万別、人それぞれ様々な考え方があります。
しかし、移住を考える上でもっとも大切なことは、移住者本人の”意志”や”想い”です。
- 移住先でどのような生活を送りたいのか?
- どのような仕事に就いきたいのか?
- 将来結婚してどのような家庭を築いていきたいのか?
「Jターン」や「Eターン」も視野に入れつつ、ゆっくりとした豊かな生活環境を手に入れる地方移住を成功させましょう!