西条を拠点に、”大型機械”で基幹産業を支える

私たちが日常生活を送る中で、ほとんど目にすることがない大型機械。西条に本社工場を構える住友重機械プロセス機器株式会社(以下、住友重機械プロセス機器)は、製鐵プラントや化学プラントなどの基幹産業を支える大型機械の開発・製造を行なっています。住友重機械プロセス機器の製造部・調達グループに所属する神﨑大貴(かんざき ともき)さん、そして企画管理部 総務・人事グループの北村和士(きたむら かずひと)さんに、現在行っている仕事について、また知られざる調達の業務内容や課題、若い世代が愛媛で働くメリットなどを伺いました。

日本、そして各国でニーズが高まる大型機械

化学プラントやファインケミカルなどの分野では、高い品質を保つために適切な機械が必要不可欠。西条市に本社を置き、東京・大阪支社、そして台湾やタイに拠点を構える住友重機械プロセス機器は、高い技術力で大型の撹拌機(かくはんき)などの製造などを行い、基幹産業を支えています。

神﨑さん:撹拌機とは、簡単に言えば家庭用ミキサーの化学薬品版のようなものです。規模は大きくなりますが、主に国内の化学メーカーやプラントなどに納品させて頂いています。その他にも弊社では、コークス炉から出てきたものを受け取って運ぶ大型のコークス炉機械の製造や原油関係、大規模工場で使用する鉄鋼構造物の製造なども行っています。

住友重機械プロセス機器が製造する大型機械は、顧客にコスト削減・高効率化・品質向上といったメリットをもたらすため、継続的に需要を取り込んでいます。中国・韓国といった海外の企業とも協業し、近年では超大型撹拌機などの製造も可能になっていると言います。

持ちつ持たれつ。世代を超えた繋がりが楽しい

海外出張などを含め、業務が多岐にわたる住友重機械プロセス機器の仕事。神﨑さんは今、製造業の要とも言える調達業務に携わっています。

神﨑さん:僕は岡山出身なんです。通っていた大学が愛媛大学だったので、そこから愛媛に暮らしています。調達は前職の造船企業での経験も含めて、約8年ほど携わっていますね。

前職の造船企業では東京勤務だったという神﨑さん。愛媛での勤務にモチベーションを感じていた矢先、愛媛県西条市に拠点を置く住友重機械プロセス機器の求人を見つけ応募したと言います。

神﨑さん:海外の取引先様は、10年以上継続して取引のある所が中心ですから信頼が持てますね。日本と海外では感覚の違いもありますので、納期に関してもある程度の想定と調整を行いながら業務に携わっています。

海外の取引先とは英語を通してやり取りを行うという神﨑さん。外国語を駆使し、取引先との間を取り持つという大変な側面が垣間見える業務ですが、仕事に対する楽しみも見出しているとも言います。

神﨑さん:この10年くらいで、会社も新卒採用に取り組み始めました。若い人も増えてきましたので、年齢が近い者同士で持ちつ持たれつ仕事をしています。とてもやりやすい環境だと思います。それぞれ住まいも近いですし、付き合いもありますよ。

愛媛県西条市にある本社工場では、住友重機械グループの中でも最も大きな工場として多くの方々が仕事をしています。40代以上のベテラン社員を中心とした体制を基礎に新卒社員を積極的に採用し、ベテランと若手が手を取り合いながら仕事に取り組める環境が整っているとのこと。世界を支える製造現場は、様々な人間関係に支えられているようです。

課題は多いが、達成感のある”調達”という業務

イメージがつきにくい調達という業務ですが、住友重機械プロセス機器においては開発・製造する機械の品質や価格に大きな影響を及ぼす重要なポジションとなります。取引先との交渉や資料作成、製造現場との調整など、マルチにタスクをこなす能力が求められます。

神﨑さん:調達業務は会社の予算に対して、外注先やメーカーと資材価格について交渉を重ねていきます。可能な限り安価で資材を仕入れるために、発注前にあらゆる所へ見積を依頼して、年間を通して廉価購買できれば予算との差額が会社の利益になります。

“どれだけ価格を抑えることができたか”、”納期には間に合ったか”という2点が調達業務における主な評価ポイントであり、神﨑さんはこの評価ポイントをクリアすることに仕事のやりがいを感じるそうです。評価ポイントをクリアするためには常に、外注先企業やメーカーと良い関係を築いていくことが大切だと語ります。

神﨑さん:エンドユーザーからの受注は全部オーダーメイドです。カタログ品は作りませんから、購入する物品も機械の仕様も全部それぞれの受注内容で変わってきます。オーダーメイドなため量産はできませんので、付加価値を付けて自社独自の機械として販売していかないといけません。

北村さん:調達業務と言っても、カタログ品を調達するのとオーダーメイドで必要な物品をそれぞれ取り寄せるのでは全然また話が変わってきます。製品の図面を見ながら部品の製作をお願いするということもあるんですよ。

工程通りに現場が動くためにも、安定した資材供給は欠かせません。しかし最近では、新型コロナウイルス感染症の拡大による調達業務への影響も懸念材料となっているとのこと。資材不足によって製造に関わる中小企業全体を含む全業務が止まってしまうという事態に備え、取引先の新規開拓も必要となってきていると神﨑さんは言います。大小含め様々な企業が関わる中で、調達業務は課題のクリアを常に求められる業務と言えるのかもしれません。

仕事を通して”自分を磨く”

仕事に対するモチベーションには、「世の中の役に立ちたい」「スキルアップを目指したい」など様々なものがあります。そしてこの個人的なモチベーションを満たすためには、企業が掲げるビジョンとの親和性が重要なポイントになります。

神﨑さん:個人の目標も大切ですが、会社としてのビジョンはすごく壮大なんですよ。三カ年計画で売り上げをこれだけ伸ばしましょうというスケールの大きな話です。その計画に対して僕らは、直属の上司から年間これだけ予算に対してコストダウンを目指そうなど、事細かい目標与えられています。それを達成するために、一年間頑張っています。

現在、日本全国から来る若手社員の登用が進む住友重機械プロセス機器。今の職場環境は若手社員にとって、技術だけではない世代を超えたコミュニケーションを学ぶことができる機会に満ち溢れていると言います。

神﨑さん:年齢が上の方も多いですし、現場は特に職人気質の頑固な方々もおられるので、若手社員にとっては仕事を覚えるまでは厳しいと感じる部分もあるかもしれません。ですが、息抜きも兼ねたそれぞれの付き合いがあったり、若手同士の横のつながりで助け合ったりと、良い関係が出来ていると感じますね。

培った技術力とチームワークにより、数々の実績を積み重ねてきた住友重機械プロセス機器。今後ますます大型機械へのニーズが高まる世界に対し、住友重機械プロセス機器の挑戦は続きます。

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