若者世代の間でさらに増加する地元回帰・地方移住希望の声

都会を離れ、地方や地元で働きたいと考える若者が増えています。株式会社学情による、20代への若者に対するUIターン意識調査(2020年9月17日発表)では、UIターンを希望する若者の比率が同年5月の調査に比べて増加したとのこと。今の20代が地元回帰や地方移住を考える理由や、地方や地元で働く上で重視したいポイントがアンケートから明らかになっています。

UIターン希望者、直近のアンケート調査を上回る結果に

出典:(株)学情 「20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査」

株式会社学情が行ったアンケート※では、20代の65.8%がUIターンによる地元や地方への転職を希望していることが明らかになりました。同年5月の調査から、約3ヶ月間で29.7%も増加しています。

※ アンケートの詳細情報:

株式会社学情が自社のRe就活登録会員を対象とした「20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(2020年8月26日~2020年9月14日)」

地方出身者を軸に増加するUターン・Iターン希望者

アンケート内の「UIターンや地方への転職を希望する理由(複数回答可)」の調査では、「地元に帰りたいから」という声が最も多い44.8%を占めています。また、「地元に貢献する仕事がしたいと思ったから」という声が次いで35.9%。以下、「都会で働くことにリスクを感じたから(20.9%)」、「テレワークで場所を選ばず仕事ができることが分かったから(18.5%)」という理由が続きます。その他「満員電車を避けたいと思うようになった」や、「家族のいる地元に戻りたい」などの切実な声も。

UIターン希望者が増加している背景には、都会での”新型コロナウイルス感染症の流行”や、”場所を選ばない柔軟な働き方の定着”があります。都会に住む必要性が薄くなったと感じる地方出身の若者を中心に、地元に回帰したいと考える人が増加しているようです。

身につけたスキルを活かし、地域に貢献したい

「UIターンや地方での転職先で重視する点(複数回答可)」の調査では、回答の多い順に「福利厚生・ワークライフバランス(68.4%)」、「給与待遇(57.9%)」、「業務内容・過去の経歴やスキルを生かせる業務(42.1%)」となっており、バランスの取れたより良い暮らしを実現しつつ、これまでに都会で身につけたスキルや経験を地方や地元でも活かしたいと希望する人が多いことが分かります。その他、「企業理念・業務の社会的意味(20.9%)」という意見も含まれており、地域社会への貢献を意識した回答も見られました。

移住へのサポートが手厚い愛媛県

徐々に高まりつつある地元回帰や移住希望の声に答えるべく、愛媛県はUIターン向けの就職相談や、企業情報の提供を実施しています。また、西条市や新居浜市では、地域の生活を体験できる移住体験の取り組みを実施。その他にも、NTTドコモと西条市の連携による移住希望者に対する効率的な移住情報の配信や、民間組織によるワーケーションへの取り組みなど、手厚いサポートが充実しています。

都会で暮らす若者世代に地方移住や地元回帰が意識され始めたことにより、UIターン希望者は増加の一途を辿っています。

 

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