”観光 × 仕事”と”企業”をベストマッチ。若者に人気の愛媛県で展開するワーケーション事例

コロナ禍によって働き方が多様化する中、全国で盛り上がりを見せる「ワーケーション」という働き方。人口の少ない地方や観光地での休暇を楽しみながら、時間と場所に囚われることなく仕事に取り組む「ワーケーション」は、都会で働く人々の息抜きだけでなく、地域の人々との出会いのきっかけや新しい仕事を得る機会にもなります。

現在、『若者が最も移住したいランキング』で第1位を獲得した自治体のある愛媛県においても、都会の人材と地域を結ぶワーケーションサービスが展開されています。

人材と企業のニーズを満たすワーケーション

コロナウイルス感染症の拡大に伴い、変化する価値観や働き方。企業ではリモートワークや副業を許可するなど、以前に比べて柔軟に働ける環境が整いつつあります。しかしその反面、日常生活の閉塞感は増し、クリエイターをはじめとしたフリーランスの仕事も減少傾向にあります。仕事と生活環境の大きな変化に、体験や経験を重視する今の若者世代の価値観が重なったことから、観光と仕事を掛け合わせたワーケーションという働き方が加速していると考えられます。

さらに、地方企業にとってもワーケーションの普及は、都会の経験豊富な人材にプロジェクトや仕事を任せることができる利点があります。その利点が、愛媛県で浸透し始めているようです。

自らの経験やスキルで、愛媛企業の課題解決

移住したい場所として人気が高まる愛媛県において、企画やPR事業を展開するakoの楠橋明生(くすはし あきお)さんが提供する「iiwake.SIGOTABI」は、地元企業と人材の関わりを作るワーケーションサービスです。

「iiwake.SIGOTABI」は、副業可能な人材と愛媛県内の企業をマッチングするサービス。ライターやデザイナーをはじめ、企画や映像などの専門職に携わるフリーランス人材や副業を認めている企業人材が主なマッチング対象とのこと。自然豊かな環境で観光を楽しみながら、愛媛の中小企業の課題解決を可能にするお仕事紹介を行っているようです。

報酬面では都会と地方に差が生まれるものの、交通費や宿泊費は企業側が負担。自らのスキルによって地方企業の課題を解決することができるやりがいと、全国から人気を集めている愛媛という環境を存分に味わえる魅力が、都会の副業人材に喜ばれていると言います。

愛媛県のワーケーション事例

2020年7月、「iiwake.SIGOTABI」はワーケーションに関わる最初の事例として、愛媛県今治市で照明製品の製造・販売や企画開発を行う企業と、東京でコマーシャル等の撮影を行っている25歳のクリエイター人材をマッチング。創業10年目という節目を迎える当企業において、製品展示会で使用する自社紹介動画の作成や写真撮影を行いました。

その他の事例として、西条市の人材派遣会社に東京で活躍するライターを紹介。4日間の滞在期間中に、地元IT企業への取材やインタビューなどを行いました。経験と実績が豊富な若手のクリエイターと、スポットで人材を求める愛媛の中小企業のマッチングが、企業側と働く側にWIN-WINの関係を成立させています。

今後、さらにクリエイターと愛媛の中小企業が関わるための”入り口”を開拓するワーケーションサービス「iiwake.SIGOTABI」。基本的に非公開求人の紹介を行っており、案件への相談も受け付けています。楠橋さんは新型コロナの感染症対策を踏まえつつ、旅行と仕事をセットで提供できるサービスを展開したいと語っています。

ワーケーションで”愛媛県”と出会う旅

ワーケーションを通して観光と仕事をセットで体験したい人だけでなく、地方企業にも利点のあるワーケーション。全国に広がりを見せるワーケーションですが、愛媛県においても専門職向けのワーケーションサービスが展開しています。

若い世代の「コト消費」という新しい価値観の台頭と、コロナ禍による働き方の多様化。ワーケーションは、地方企業と都会の人材を繋ぐ役割を果たし、地域の関係人口の増加に寄与しています。

 

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